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2008年10月 1日 (水)

自分のソロの原点

二十歳の頃にマシュケナダで有名なセルジオメンデスのグループを聴きに行った。

グループにはギタリストも来ていてほとんどの曲はソロをとることもなくリズムカッティングだけをしていた。
私はどの曲もただエフェクターをかけているだけのエレキギターの音に疑問を感じながら見ていた。
当時の自分の感覚ははアメリカのギタリストの音色やプレイに汚染されていた。

コンサートの途中でギタリストの彼がフィーチャーされた曲があった。

彼はエレキギターを脇に置いてガットギターに持ち替える。
そして彼が一人でポロンと弾きだした瞬間、私のそれまでの疑問はいっぺんに吹き飛んでしまった。

ガットギターの音色の素晴らしさと彼の豊な音楽性にノックアウトされたのだ。

四年後くらいにパットメセニーとエグベルトギスモンティー、そしてジョンアーバンクロンビーが初来日して中野サンプラザでコンサートだったので覗きに行った時の事である。

三人のうちで一人だけ知らないギタリストがいた。
それがエグベルトギスモンティー。
あとの二人はそこそこにいいなあという印象だった。

パットメセニーのグループが絵葉書のような綺麗な演奏をしたあとに、二番目にギスモンティーが一人で登場。
みすぼらしい身なりをしていて何やら長髪の修行僧のようなギスモンティーを聴いた瞬間に鳥肌が立って冷汗がタラタラ。
彼の弾くガットギターの恐ろしいほど豊な音、豊な和音、豊なリズム感に触れたとたん、体じゅうに戦慄が走り完全にノックアウトされた。
他の二人がバンドを従えていたのに対してギスモンティーはソロだった。

そうだソロだ!
ソロが原点だ!
ソロができなきゃだめだ!

彼を聴き終えた瞬間、私は心の中でそう叫んでいた。

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